こんにちは。
突然ですが少し私の大学生時代でのお話をしようと思います。
私は一応理系の大学だったので、四年生では研究室に所属し卒業研究を行いました。
私が聞いたところによりますと、文系の大学では卒業条件に卒業論文は必須ではない場所もあるみたいですね。
はえぇ(゚д゚)
色々あるのですね。
ともかく、理系だとおそらく卒業研究は必須であると思います。
私は水処理の過程で発生する臭気物質についての分析をやってました。
つまり大学で水処理関係の研究室に所属していたのです。
結構特殊な分野だと思います。
下水が綺麗に処理された水を『下水処理水』と呼ぶのですが…
私はこの水を使って実験をしていたのです。
飲料水よりも下水処理水の方が身近でありました(笑)
流石にそれはイメージ的に嫌ですね…
綺麗になったと言っても飲み水とかそういうレベルではありませんから…
研究室も薬品とはまた別の臭いがしてました。
慣れるとなんとも思わないのが人間の凄いところです。
私は別に臭くありませんよ?(多分)
ともかく、実験をするためには下水処理水を採りに行かなくては行けません。
それもなるべく色んな場所からです。
下水処理水を採りにいろんな場所へ赴いたものです(*_*)
採りに行くとは即ち下水処理場の付近へ行くのです。
放流口に赴いて、そこから水を採取して持って帰って実験する。
これをひたすらやってました。
実験に必要不可欠な水ですからね。
最後の一年間は共に過ごしてきたというのはあながち間違いではありません。
学内のですが実際の処理場も見学しました。
感動しましたね(^-^)
あのフレッシュなウ○コの臭いは忘れない…(*´-`)
定期的に訪れることになりましたが、見てて飽きない場所でしたね。
なんとなく社会の裏側みたいな、そんな場所を覗けるのはとても面白いですよ!
実際に見学とかも予約すればできる場所が多いので万一気になったら是非…
ところで皆さん下水はどうやって綺麗にされてるか知ってますか?
水処理は色んな方法がありますが、
街の下水を綺麗にする方法は基本的にどこも同じです。
微生物達がひたすら分解してくれてるんですよ。
途中の工程で薬品による消毒とかも勿論ありますが、基本的な下水処理方法は百年近く経っても変わってません。
あまり変化がない部分はアトピー性脊髄炎に通ずるものがあります。
しかしそう考えるとまさに効率良く処理するには微生物が必要不可欠であるということです。
活性汚泥と呼ばれる物が使われています。
見た目はただの泥なのですが、微生物の塊なんです。
是非覚えて下さいね!
微生物で処理する所を「反応槽」と言うのですが、ここにもし落ちたら生きて出ることはできません。
なぜなら常にエアレーションを吹いているので、浮力があまりないから。
浮き上がってこれない大変恐ろしい場所です。
そしてもう一つ重要な設備にポンプ場というものがあります。
街中とかでもしかしたら見かけることがあるかもしれませんが、下水を汲み上げるポンプがある施設のことです。
下水道というのは勾配になっていて自然に流れていくようにできているのですが、
長い長い下水道ですからいずれ地下深くになってしまいます。
それを防ぐために途中何ヵ所かでポンプで下水を汲み上げているのです。
と、誰も興味のないであろう雑学を勝手に語らせてもらいました(^-^)
しかしこう振り返ってみると大学は楽しかったな…(*´-`)
泊まりで実験したりとか学生生活で最も充実した一年の一つと言えるでしょう。
折角なので写真を少し紹介しましょうか。
栃木県某所の下水処理水の放流口です。
下水処理場で綺麗にされた水は川へと放流されます。
この奥は確か鬼怒川だったと思います。
ここ歩いてる時に野生のフクロウが飛び出してきてかなりびっくりしました。
放流口を眺めた写真です。
ここ分かりにくいと思いますが、
高低差は5mくらいありました。
足場が不安定だったので、上に立ったときは足がすくみました(>_<)
ここは水の流れはあまりありませんでした。
激しいとこんな感じの場所もありますよん。
ジェット水流みたいな勢いです。
そしてここは多摩川沿いの放流口です。
結構大きいでしょう!
大規模な処理場になるとこんな感じです。
皆さんの近所の川沿いにもあるかもしれません。
こんな感じであちこち行って採水してきて実験するということをやってました。
千葉に泊まりで採水に行ったりとかもしました。
宮城に水を採りに行ったけど諸事情で採れなかった時もありました(笑)
そんなこんなで下水処理とかに実は関心が高いのです。
そんな人もおそらく殆どいないでしょう(´・c_・`)
私はニッチ人間なのかもしれませんね。
ニッチメンと呼んでもいいですよ?
正直これだけでも個人の特定には十分なくらいな気がしますが、見てみぬふりをお願いしたいですね。
こういう話はあまり聞く機会がないと思うので、私としてもなるべくニッチな話題を届けたいと思います。
ではまたzzz