こんにちは
アトピー性脊髄炎(Atopic Myelitis)の情報を一日千秋の思いで待ちわびているそれなぁんです。
医学の発達は日進月歩とは言うものの、難病の新しい知見は数ヶ月とかの単位で見つかるものではありません。
完治に直接繋がるような大きな発見は数十年経っても見つからないのは当たり前です。
多発性硬化症(MS)や視神経脊髄炎(NMO)だって百年以上前から知られている疾患なのに完治させる方法が見つかってないのですから…
まあ、悲しいことに難病の運命ですかね。
ともかく現在進行形であらゆる病気に対する研究は常に色々な方法で行われています。
医療従事者には頭が下がります…
動物実験は勿論、私達が直接参加する治験とかは身近な研究例かと思います。
治験のサイトを見ると、自分の病気を対象にしたものが行われているのを見たことあるかもしれません。
ちなみに私は見たことない…
アトピー性脊髄炎頑張れ!
今回紹介したいのはそれに関するものの一つと言えるであろう「病理解剖」についてです。
生前だけでなく死後だからこそ見つかることもある…?
とても意義のあることだと思います。
「病理解剖(びょうりかいぼう)」でより難病の研究が進む?
そもそも「病理解剖(びょうりかいぼう)」とは何なのか?
聞き慣れるような言葉ではないが…
解剖という言葉があるので何となく分かるかと思いますが、亡くなった人を解剖して病気の経過や生前の治療法の有効性を確かめるために行われるものです。
事件の際に聞く「司法解剖」とは別ですね。
勿論これはほんの一例、様々な理由で行われています。
「死体解剖保存法」に基づき、親族の承諾を得てようやくできるのです。
身内を亡くしたことがある人は実際にその話をされた経験のある人もいると思います。
今回私が言いたいのは、この病理解剖が難病の研究にて非常に重要な役割を持つのでは?ということです。
解剖のメリットは直接体内の組織を観察することができる部分です。
今でこそMRIで神経や脳を診ることはできるが、画像を通して診るのと生で診るのとは得られるものが違うだろう。
例えば類似疾患の例で言うと、中枢神経の脱髄代表格である「多発性硬化症」。
何故「硬化症」と言うのかご存知ですか?
多発性はそのままの意味なので分かるが、別にどこか固くなる症状があるわけではありません。
脳や脊髄の古い脱髄跡が固くなる事が由来なのです。
それをどう知ったのか?
それは解剖して観察してみて分かったことです。
これは生前ならば知りようがない事実ですよね。
MRIでもそこは分からない。
死体は喋らない分情報を持っています。
それを利用しないというのは非常に勿体ないと個人的に思う。
これだけでも病理解剖の意義というのが何となく感じられるのでは?と思います。
死後だからこそ見つけることができるものがあり、それが新しい発見、やがては治療法の開発に繋がっていくのだと私は感じました。
ただ病理解剖というのは親族の意思も関係してくるので必ずしも皆が積極的にやるということでもない。
やはり解剖してほしくないという人もいるでしょう。
私自身はというと、骨の髄まで是非利用して下さいということで大歓迎です。
悪用は止めてほしいが…(笑)
死後の身体なんかどうなろうが知ったことではありません。
ただ燃やされ灰になるくらいならば、他の同病者の為の糧になる方が気持ち的にもましだからです。
けどこれは難病患者目線であり、健康な人ならばわざわざ遺体にメスを入れる必要性を感じないというのも納得はできます。
本人が強く望む場合は予めそういう意思表示を残しておくのが良いですね。
一応言うと費用がかかったりはしないようなので…
ところで「病理解剖」はどれくらい行われているのか?
日本病理学会 刊行物
「日本病理学会」によると病理解剖の件数は近年は毎年10000件程度のようで、1960年から見ると減少傾向にあります。
事情は各々あるので何とも言えないが、少なくなっている分研究が滞っているのではないかと思ってしまいます。
近年だと指定難病の患者数は増加傾向にありますからね。
この辺はデリケートな内容なので難しい部分が多いのだろうな…
という事で「病理解剖」についての話題を扱ったが、多分病気にならなかったら知ることはなかった気がしますね。
こういうのは縁のない人生が良い気がするが、色々未知のテリトリーに足を踏み入れている感じは新鮮で面白かったりもする。
ちなみにアトピー性脊髄炎は死に至る病ではないですし、定義されて日もそんなに経ってないので病理解剖の例がおそらくない。
私が第一号になれるとすれば…
それで大幅に研究が進むならば良いが、どうだろうね。
気長に待つとしますかね。
とりあえずみんな、解剖しようよ!
言うだけなら自由です。
ではまた