こんにちは
難病ブログ歴三年目のそれなぁんです。
中枢神経の脱髄というのは非常に厄介です。
少し脱髄があれば症状の範囲がエグい!
何で脊髄にはバイパスがないのか?
もう一束必要だと思うんだよ。
構造の欠陥と言いたいが、そこまで都合の良い身体の生き物はそうそういないよな~。
さて、脊髄炎に限らず中枢神経系の脱髄は原因がいまいち分からないことが多いですね。
多発性硬化症(MS)や視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)はその中の代表格と言えるでしょうか。
大抵言われるのは自己免疫疾患であろうということです。
自爆してないで免疫系きっちり仕事しろや!
リストラするぞ!
私自身何度そう考えたことか…
もうそこは気にしてても仕方ないと割りきっています。
考えて変わるものではないものに時間を割くのは無駄以外の何でもない。
今回紹介するのも自己免疫系の病気ではあるが、今コロナのワクチンが流通している中もしかしたら関係あるかもしれない。
そんな病気について紹介しておきます!
急性散在性脳脊髄炎(ADEM)とはどんな病気か?
少し長ったらしい名前だが、何となく意味合いは分かりそうな病名に見えます。
「Acute Disseminated EncephaloMyelitis」の頭文字からADEMと呼ばれている病気ですね。
小児の人達に起こりやすい病気です。
急性~亜急性に発症する単相性の脳脊髄炎であり、中枢神経にて多巣性の場所を傷害します。
代表的な症状としては、頭痛や吐き気や嘔吐、発熱などがあります。
この辺は完全に脳がやられている証拠ですかね?
脊髄炎だと出ないような症状です。
重症になると、手足のしびれ、けいれん、歩きにくい、意識がもうろうとする、目が見えにくい、感覚が鈍いといった症状が出たりします。
けど小児性のMSと比べると視神経の症状が少なく、感覚障害や排尿障害の人が多いようです。
この辺もMSとは似ている部分ですが、一つ違うのは死亡率の高い病気であること!
MSそのもので死ぬということは聞いたことありませんが、これは重症化しやすい病気であるということですね。
脱髄疾患にも死亡率の高いのとそうでないのがあるが、その違いは何だろうか?
小児という強くない身体だからというのもあるのだろうか。
ワケわかりません。
ただ単相性だから基本的には再発はないということです。
基本的にはね。
そこがMSとは対を成している部分です。
症状としてはMSの類いと共通点が多いですが、どう診断を見分けるのか?
最初の臨床事象や臨床症状の発現は多症候性でなければならず、脳症症状(行動変化および意識の変容)を含まなければならない。
そう書いてあります。
MSだと最初は脊髄炎だけだったり視神経炎だったりで脳に最初は異変はないという人もいるだろうが、そこがミソということですかね。
具体的な抗体とかそういう部分で分けてるようではなさそうです。
ここが難しい部分ですよね。
NMOみたいに分かりやすい抗体(抗アクアポリン4抗体)を特定できてれば簡単になるだろうに…
そもそも特定の抗体によるものなのかも疑問ですからね。
解明にはまだまだ遠い道のりですね~。
あぁ悲しい。
ただ大きな違いと言える部分は、ウィルス感染や予防接種のワクチンを打った後になりやすいという部分ですかね。
これがADEMの一番の特徴です。
主な例としてはインフルエンザウイルス、はしかウイルス、風疹ウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、EBウイルス、アデノウイルス、サイトメガロウイルスなど。
別に普通のなんてことないウィルス感染で起こる場合があるんですね。
決して他人事とも言えないもようです。
ワクチン接種後のADEMでは、インフルエンザとヒトパピローマウイルスのワクチンの接種後発症が多く、三種混合DPTワクチン、新三種混合MMRワクチン、B型肝炎ウイルスワクチン、日本脳炎ワクチンでも多いとされています。
これも別に珍しいものでもないですよね。
お子さんの予防接種ではこういうので発症する可能性があるということだけは知っておくべきですかね。
ただ症例も少ないので患者数の把握などはそんなにされてないもよう…
色々とアトピー性脊髄炎とはシンパシー感じますわ。
だから発症したら運が悪いとしか言いようがない。
副作用みたいなもんです。
この研究の進みようがないみたいな歯がゆい状況、困りもんですよ。
コロナの流行を活かして研究が進めば良いなと思う
ただこの病気について調べていて思ったことがあります。
先に話したようにADEMはウィルスやワクチン接種で発症する病気であると紹介しました。
今のご時世だとピンとくる方がいるのではないでしょうか??
そう、今世界中でコロナウィルスのワクチンが打たれてますが、ということはそれによりADEMの患者も当然増えるのでは?
そう思うのですが何かそういう情報は出てくるのでしょうかね。
あんまり期待はしてないが、そういうのも研究されると助かる。
というのも世界的に一気に同じようなワクチンを打つような状況はあまりないわけです。
極端なことを言えば、戦争や病の蔓延は起こらないに越したことはないがそれにより技術の発達が飛躍的に進むという部分も確かにあるんですよね。
なのでこういうイレギュラーも負の部分に目を向けるのではなくプラスの所も見るべきだと思っています。
脱髄疾患のデータが増えれば、間接的に治療法の発見へと結び付く可能性は0とは言えないですからね。
新しい発見が出てくるのか?
そこに期待しておきたい!
例え病気が違っていてもカテゴリーが同じならばその研究が進むことはメリットになるはずです。
マークしておく価値があると私は勝手に思っています。
まあ単純にこういう病気のことを調べるのは面白いですからね。
何か良い展開になることを願っています。
ではまた