食べ歩きまくる難病アトピー性脊髄炎ブログ( Intractable Disease Atopic Transverse Myelitis Blog)

年間3000km以上散歩して沢山食べて生きている難病患者です。主に希少難病の存在や経過、散歩やラーメン類についてのブログ!

自己抗体による神経障害性疼痛についての新たな発見。キーワードは抗プレキシンD1抗体!。ようやくアトピー性脊髄炎に新しいネタが来た。

こんにちは
指定難病アトピー性脊髄炎ブログを細々とやっているそれなぁんです。

まさに細く長くという感じですよ。


多分それなりに脊髄炎の経過とか病気の情報は結構蓄積されているかと思います。

普通にネットを調べるよりよっぽど役に立つと私は自負していますよ。

二年間以上のデータが積もってるわけですから。

塵も積もれば山となる、てね。

気になったら過去記事でも遡って下さい。



私の病気のアトピー性脊髄炎は全くと言っていいほど新しい情報も入らないし、そもそも単語が出てくること自体が貴重なので日々ムズムズしていました。


最近のやつを検索しても出るのは私のブログか難病情報センターくらいか?

こんなんじゃ知名度も広がる訳がない。


けどついに関連する熱々ホットな文献が出て参りました!

Thank You Google Scholar!
そして九州大学!


ということで今回はそれについて紹介します。

キーワードは「自己抗体」と「抗プレキシンD1抗体」です。


難病情報センターのアトピー性脊髄炎の欄を見てもらえると分かるが、結構前に抗プレキシンD1抗体の文言が追加されてたんですよね。

なるほどこういうことかとようやく謎がはっきりしました。



自己抗体による疼痛の発生について


痛みや痺れ等、所謂「神経障害性の疼痛」は様々な病気の症状として自覚されている人が沢山いると思います。

原因や病気は沢山あれど、共通して言われる悩みの一つだと思います。

程度によるが鬱陶しいよね?


そもそも神経障害性疼痛とは何なのか?

一言で言えば 「体性感覚神経系の病変や疾患に よって生じる痛み」と定義されているようです。

この痛みも物理的によるものか、感覚的なものかで対応も変わってくるかと思います。

脱髄だとまあ神経繊維にダメージがあるから物理的なものという解釈でいいのかな?

まあそこはあまり気にしないようにします。


今回取り上げたいのは自己抗体による疼痛についてです。



近年、体性感覚神経系の抗原を標的とした自己抗体に よって引き起こされる「自己抗体介在性神経障害性疼痛」 が,神経障害性疼痛の新規病態メカニズムとして注目されています。


自己免疫系疾患の人には馴染みある単語ですかね。


自分で自分を攻撃するという意味の分からん病気。
これを起こしているのが自己抗体と言われています。

さて、最初に神経症状が出てきて診察してもらった時に、MRI等で異常が見つからなかったという人はいるかと思います。


異常が見つからないからとりあえず様子見とか、遅れて病変が見つかるパターンはそんなに珍しくはないでしょう。

神経とは厄介なものです。


そういう時診断において重要なのは抗体検査をすることである!

今回紹介している文献はそういうことも述べています。



そんな自己抗体についてこんな展開が。


2018年に痛覚伝導路である後根神経節(DRG)の小型ニューロンに発現するPlexinD1に対する自己抗体が一部の神経障害性疼痛患者の血清中から見つかったようです。


これが「抗プレキシンD1抗体」というやつです。

世界で初めての発見!


流石はアトピー性脊髄炎のお膝元ってか?
九州大学様にはこれからも頑張っていただきたいです。



神経障害性疼痛患者における抗プレキシンD1抗体の存在による特徴

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元々自己抗体による疼痛の発生原因とされているものはいくつか存在しているようだが、そこに一つ仲間が加えられたと言えば分かりやすいかと思います。


上の表によると、抗プレキシンD1抗体が陽性の患者11人に対する調査では明らかな二つの特徴があります。


一つは全員が神経性疼痛を持っていること、もう一つは免疫疾患に対して行われる治療で改善が全員に見られたこと!


ステロイドや免疫グロブリン療法、血漿交換である程度は疼痛が和らぐようですね。


私もとりあえずはそれらの治療で効果はあるので特徴は当てはまってはいる。

まあ、私は抗MOG抗体しか検査したことないからまだ分からないけどね!


いずれ検査するのかな…?



けど明らかな病変がないのに、痺れだけは悪化していっているような感覚があるのは以前から感じていました。

MRIの結果と自覚症状にギャップがあるのが気にはなっていました。

何でなのかな?と。

これが脱髄ではなく、自己抗体によるものだとすれば納得はいきますけどね。

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そしてこちらの表は陽性患者11人の具体的なデータです。

ここでも以下の特徴が見られるということです。

  • 女性が9割であること
  • アレルギー疾患や膠原病、脱髄を合併していること
  • 若年発症で灼熱痛や血管運動神経系の障害があること


多発性硬化症は女性に多いというのは結構知られているが、そういう関係なのか?

けど何故そうなるのかわからないんですよね。


そしてアレルギー性疾患持ちが多いというのはアトピー性脊髄炎でも見られる特徴ですね。

私も皮膚炎持ってます。


若年発症で血管運動神経云々は微妙です。

私は皮膚をなぞればすぐ蕁麻疹みたいに模様が浮かび上がるが、それが関係しているのか?


以前「皮膚描記症」のことを書いたことあるけど、あれは関係あるのかな。

考えても見当もつきません。


灼熱痛は言われてみればそんな感じはあります。

痛みの表現はとても難しいのです。

火傷しているかのような、常に正座しているかのような?
それくらいしか私には言えない。



自己抗体を取り除けば症状は治まる?

さて、とりあえず抗体プレキシンD1抗体という存在について軽く紹介はできました。


私が治療を受けてもっとも効果があったのは血漿交換なんですよね。

単純に血液をろ過して身体に戻すのだから、不純物が抜ければ症状は治まる。

自己抗体が取り除かれたから良くなる。

そう考えれば劇的に身体が一時的にだが楽になるのも分かります。



けど自己抗体が作られ続ける以上は当然限界がありますよね。

完治を目的とするならばその抗体を作らせないようにするしかなさそうだが、そんなことが可能なのか?


身体が獲得した免疫を選択的に除くみたいな行為ができるとは到底思えないのだが、何か抜け道があるといいなぁ。


アトピー性脊髄炎ではなくとも、多発性硬化症や視神経脊髄炎での研究が進めばおそらく恩恵は受けられる…はず?


なので自分の病気に限らず、脱髄疾患にアンテナを広く張っておくことが大事なんですよね。
私が細々ブログを続けているのもそれを信じているから。



とりあえずまだまだ時間がかかることは間違いなさそうです。


何か産業革命みたいなレベルのものが起こらないかな~?

そんなことを思いました。



今回の参考文献は以下に書いてあります。

詳しく知りたければ読んでみましょう!


ではまた

参考文献

  • 自律神経 58 巻 1 号 2021 年 「抗 Plexin D1 抗体介在性神経障害性疼痛」